こども教育学科
教え子との再会
個人的な話で恐縮なのですが、私は京都ノートルダム女子大学に着任して8年が過ぎ、この4月から9年目を迎えています。以前は、兵庫県淡路市立小学校で小学校教諭をしていました。兵庫県明石市での2年間の臨時講師時代を含めると18年間を小学校教諭として過ごしました。
その最後に5・6年生ともち上がりで担任させてもらった教え子6名と、食事をする機会がありました。彼らが卒業すると同時に退職してしまったため、それ以来の再会でした。大学生となっているもの、看護師を目指し専門学校に通っているもの、短大で保育士資格、幼稚園教員免許を取得し4月から保育園への就職が決まっているものと様々でした。
久々の再会でありながら、あの頃のままの雰囲気で盛り上がる本当に素敵な時間でした。しっかりと自分で先を見据えながら学んでいるものもあれば、これからの行く道に思い悩みながらもがいているものもおり、ありきたりながら「若いって素晴らしい!!」と思わしてくれました。

食事をしながら小学校の時の思い出を聞くと以下のようなものがあがりました。
〇学校に宿泊したキャンプ(肝試しで児童を泣かすほど脅かしたこと)
〇自然学校、修学旅行などの宿泊的行事(私が晴れ男だったということ)
〇給食(おかわりは、私も参戦しての男女関係のない取り合いだったこと)
〇友人とのけんか(男女関係なかったこと)
なかなか、授業の話が出てきません。(笑)
そこで、私から当時の社会科の授業での問いを投げかけてみたところ、見事正解してくれました。
それも、小学校5年生の時、実際にその授業でも正解し、拍手喝采をうけた子でした。

小学校の頃の被教育体験は、成長と共に薄まっていくのかもしれません。時の流れと共に、様々な経験が上書きされるので当然のことでしょう。
しかし、たとえ薄まったとしても、一見隠れて見えにくくなっているだけであり、その成長を支えていることは間違いありません。
教育という仕事の奥深さを、かつての教え子たちから、再び教えてもらいました。
大西慎也