国際日本文化学科
日本語コミュニケーションⅢの授業―手紙やメールのマナ―
日本語コミュニケーションⅢという授業は、国際日本文化学科2年次生必修科目で、書き言葉のコミュニケーションを学んでいます。
今年の授業テーマは、手紙やメール文の書き方です。
SNSやインターネットの発達で、相手に何かを伝える時も、スタンプ一つで表したり、機械的・形式的に済ませてしまったりする人が多くなりました。
しかし、それで相手への思いやりや真心が伝わるでしょうか。ちょっとあやしいのではないですか。
日本には、いつまでも大切に残したい、「手紙の文化」があります。
就職活動や学外実習などの際、今でも御礼状などを書かねばならないような場面がしばしばありますから、やはり、社会人になるまでに、手紙やメールを送るマナーを知っておく必要があるでしょう。
ということで、4月から、まずは手紙の文章を学んでいます。以下は、受講者の一人が感想を寄せてくれたものです。
今回の手紙の書く練習を通して、基本的な常識を丁寧に学ぶことができたので、よかったです。自分の両親が「御中」と書いていたのを見て、それは誰に宛てたものかをしっかり見ていたのですが、今回先生が「御中」と「様」の使い分けについて紹介してくださって、あらためてその意味について学ぶことができました。また、手紙だけに使う独特の言葉があるということ、便箋を使う際のいろいろなルールがあることも学び、こんなことは日コミを受けていなかったら、だれからも教えてもらえなかったでしょうから、もしかしたら例えば、これから企業などに手紙を送る際に先方に失礼な手紙を送っていたかもしれません。
また、語彙力を増やすというお話で、普段から私はあまり新聞を読まないし、ネットの新聞記事しか見ていなくて紙の媒体での活字を読んでいなかったというのもあり、改めて自分の語彙力のなさを知ることができたので、先生が授業中に言っていたようにダイエット理論のように毎日少しずつでもいいので、苦手でも新聞や本のちょっと骨のある文章を30分でも読む努力をしていき、わかる言葉を増やしていこうと思いました。
(国際日本文化学科4年次生・青木麗菜さん)