国際日本文化学科

棉から綿へー「日本年中行事論」より

2023-11-14
学科のまなび

2023年10月26日、堀 勝博先生による「日本年中行事論」で
農家・H.A.M..A 木綿庵代表 梅田正之氏による講義が行われました。

タイトルは、「ひと粒の種が布になるまでー綿作農家の一ねん(年・念)」。

梅田先生は、栽培の歴史、栽培や加工作業、活動を支える一ねん(年・念)など、
様々な視点から学生たちにお話しくださいました。

綿花や糸、布などの現物だけでなく、学生たちが理解しやすいよう、写真も大変たくさん用意してくださっていました。

綿の中にはシルクのように柔らかいものもあり、それを触らせていただき、学生たちは大変感動していたようです。

学生たちから大変好評で、受講生から感想をもらいましたので、ここでご紹介します。

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〇綿の花が初日は白、翌日からは赤。途中から色が変わると聞き驚いたし、面白いなと思いました。色が変わるその瞬間を見てみたいと思いました。

〇江戸時代の人々は、着ていた服がボロボロになったら、雑巾にしたりして最後まで使い続けるというのを聞いたことがありました。今回の講義を聞き、家族が綿花栽培から行い、作ってくれた服だったから、最後まで大切に使用していたのだと思いました。

〇伝統的なシャトルを作る人は日本で1人というのを聞き、綿花栽培、シャトル作り、糸紡ぎ、これらは今では全て機械で簡単にできますが、1つずつ手作業ですることでそれぞれの味が出て、物を大切にするという考え方できるのではないかと思いました。

〇私は、「もう挑戦するには無理な年齢だ」「私には無理だ。諦めよう」と思ってしまうタイプです。

大蔵永常や本居宣長の文章や、梅田先生の「60代ホップ、70代ステップ、80代ジャンプ」というのを聞いて何歳から始めても遅いというのはないいのだということに気付かされました。私は3回生でもう少しすれば卒業。その後一般的には社会に出る年齢です。ですが、自分の本当にやりたかったことを1歳でも若いうちに、見つめ直そう。そして諦めるのはまだ早いと思いました。

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学生たちは、この授業を通して、ただ知識を得るだけでなく、生きていく上での一つの指針を得たのではないでしょうか。
梅田先生、ありがとうございました。

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