国際日本文化学科
漫画・アニメと日本のコンテンツ産業を考える「クールジャパン論」
「先生の日本好きが伝わり嬉しいです。」
「私は、アニメが大好きなので、講義が楽しいです!」
「日本のアニメなどのコンテンツを世界の人に見てもらえ、それが日本の産業に結びついている・・・。とても興味深いです」
国際日本文化学科の科目「クールジャパン論」の第14回(全15回)の講義の前に、受講生たちに話を聞くと、上記のように話していました。
担当の先生は、エルナンデス・アルバロ先生。
アルバロ先生は、メキシコ出身ですが、日本語が堪能で、この「クールジャパン論」も日本語での講義です。
授業内容は、次の通り。
2000年代に入ると、ポケモンやハローキティなどを代表とする、海外に渡った日本大衆文化・メディア文化は「クール」(カッコいい)と評価され、マーケットを拡大し続けた。日本国内で評価を得ていなかった、または評価されていなかったいわゆる「サブカルチャー」は海外で「クール」と呼ばれた事をきっかけに注目され、国の施策の対象となるなど再評価された。その過程において、日本のコンテンツ産業を海外に発信する枠組みが発展し、「クールジャパン」という文化政策の複合が次第に形成された。こうした政策は海外における日本コンテンツのマーケット拡大を促進すると同時に、大衆文化を通して外国の市民の理解を求める外交の一種であるパブリックディプロマシー(対市民外交)という側面もある。本講義では海外に渡って行く日本のコンテンツの具体例を見ながら、国際的な視野を持って、「クール・ジャパン」の中核となった漫画やアニメーションを、次の三つの側面の歴史から考える。①日本のコンテンツ産業、②日本の文化政策と③漫画とアニメーションの表現力。
(2023年度シラバスより)
子どもの頃から大好きだったアニメや漫画が、日本だけでなく世界中で愛され、さらにそれが、日本のコンテンツ産業として発展してきている。これは驚きでもあり、とても嬉しいことでもあります。
アルバロ先生に、この授業で目指していることを伺いますと、次のようにおっしゃっていました。
「日本のアニメや漫画について、これまでとは異なる視点から見て、この文化の重要性について皆で考え、新たな発見をしていきたいです。」
この「クールジャパン論」を通して、新たな発見がたくさんありそうですね。
受講生みな、真剣に受講しているのがとても印象的でした。