心理学科

社会・ビジネス心理フィールド研修 最終報告会で「ベイクドスイーツ」に関する提案を行いました

2024-05-08
学科のまなび

 2023年度で京都北山マールブランシュ様(株式会社ロマンライフ様)との9回目の連携となった「社会・ビジネス心理フィールド研修」(心理学科)では,2月20日に最終報告会を行いました(過去の記事はこちら
 10月に山科にある「ロマンの森」に伺った際,マーケティング部長の秋田博一様よりベイクドケーキに関する以下の2つのお題を頂きました。

1. 「ベイクドケーキ」のPRやプロモーション方法の提案。一方的なメディア広告ではなく,実店舗もしくはSNSなどお客様と双方向でコミュニケーションを取れる方法を考える。
2. 「ベイクドケーキ」の販売方法リニューアルの提案。現状の改善や,どうしたらお菓子の美味しさを多くのお客様に知って頂けるか,ブラッシュアップを考える。

 学生は上記のお題ごとにグループに分かれて以下の提案を考えました。

お題1「ベイクドケーキ」のPRやプロモーション方法の提案
 このグループでは,2つの提案を行いました。①20代の女性が普段どのようにSNSでカフェやスイーツを検索しているのか,またどのような雰囲気の動画が好まれるのかについて調査を行いました。そして,その調査結果をもとに,実際にJR京都伊勢丹にあるマールブランシュ様のカフェに伺って動画を撮影し,Instagramで発信することを想定したショート動画を作成しました。
②次に一方的なメディア広告ではなく,お客様と双方向でコミュニケーションを取れる方法を考えるというお題に対して,「パパママCOOKINGプロジェクトキャンペーン」の提案を行いました。これは,育児中に孤独になる親が増えているという社会背景にもとづき,「ロマンの森」に併設された工場内で,「ベイクドケーキ作り教室」を実施し,ベイクドケーキ作りを通して,京都の子育てパパママに繋がりを持ってもらうイベントを考えました。

お題2「ベイクドケーキ」の販売方法リニューアルの提案
 お題2に取り組んだグループは,カフェの利用や目的,カフェでのテイクアウト利用,ベイクドケーキの購入,「ロマンの森」「ロマンの森カフェ」の利用等について調査を実施し,ベイクドケーキの販売方法をブラッシュアップするための7つの提案を行いました。
具体的には,①感謝の気持ちを込めたメッセージカード(テイクアウトの箱に入れるカードの提案),②パッケージデザイン(ケーキの詰め方や包み紙の提案),③自宅でプチ贅沢時間(お店と同じようにスイーツを食べるために美味しく食べる方法をパッケージ裏に記載する提案),④ミニサイズの販売(一口サイズケーキを提供する提案),⑤POPでコミュニケーション(商品用POPのリニューアル提案と店員との関わり方に関するPOPの提案),⑥試食でつながる喜びリレー(試食方法の工夫と試食を通した店員と顧客のコミュニケーションの提案),⑦きっかけづくり提案(ケーキの盛り付け方法の改善やケーキ提供時に好きなお皿を選択してもらう提案)です。 

プレゼンの様子 

 この授業に参加した3年生のNさんが授業の感想を寄せてくれました。

 この授業では,どの授業よりも多くの時間を使って各々工夫して提案を完成させました。非常に難しい課題でしたが,京都北山マールブランシュの秋田様,横井様には我々学生を一社員のように扱っていただけてとても嬉しかったです。中間発表では,提案内容についてのご意見だけでなく,プレゼンの発表の仕方についてのご指摘など,自分ではあまり意識しないところまで見てくださっていて,大変勉強になりました。
 授業では,グループワークを中心に課題に取り組んだため,役割を分担して作業に取り組みました。そのため「自分一人が出来たらいい」ではなく,全体を通して綺麗にまとまっているかといったことや,自分一人では気付けないことをグループ全体で考え直すなどといったようなことに重きを置いて活動を行いました。自分に与えられた役割をきちんと果たす力はもちろん,集団で与えられた自分の立ち位置の責任を果たすといったことや,周囲との協調性などの今後の授業や仕事を円滑に進める上で必要になる力を身につけることができたと考えています。

マールブランシュ様から講評を頂いた後,Nさんが授業を受講した感想を述べています

お世話になったマールブランシュの皆さんと

 受講生は,カフェに実際に足を運んで,ベイクドケーキの販売方法や食器等を観察したり,商品をテイクアウトして,商品やパッケージの様子を確認する等,積極的に提案内容の検討に取り組んでいる姿が印象的でした。授業では,提案内容を考える過程で,調査内容の読み解きの難しさ,グループで問題解決することの難しさ等,様々な壁にぶつかりますが,最終報告会で自身の提案内容についてマールブランシュ様より講評を頂くことで,改善すべき課題を見つけると同時に,手ごたえや成長も感じたのではないかと思います。受講生の一人は,後日,1年生の後輩達にこの授業での経験や学びをとても充実した表情で語ってくれ,授業担当者としてもとても嬉しく思いました。
 最後になりましたが,京都北山マールブランシュの秋田博一様,横井彩夏様には大変お世話になりました。ありがとうございました。

社会・ビジネス心理フィールド研修授業担当 心理学科:松島・尾崎・菊野・下田

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