心理学科
自死対策カレッジ会議の参加報告
3月1・2日に開催された「京都いのちの日メッセージ展」に本学から学生が参加しました。そのご報告は、すでに公式HPに掲載されていますが、今回は、企画展に至るまでとその後のご報告です。
京都府は自殺対策に関する条例に基づいた活動をおこなっており、その一環で若者へ向けた対策として2021年に「京都府自死対策カレッジ会議」が設置されています。京都府自殺対策推進協議会会長には本学名誉教授の 河瀬 雅紀 先生が携わっておられることもあり、昨年も本学学生がその先駆けの会議、イベントに参加していましたが、今年度より本格始動となった会議に再び参画することになりました。学生課の田中課長が調整役としてバックアップくださり、心理学科、心理学研究科から4名の学生が参加。そのうち3名の学生がいのちの日メッセージ展まで、活動に携わってくれました。
活動では、京都の5大学の学生と教職員がカレッジ会議に参集し、10月から月に1回程度、オンラインでの勉強会や会議を重ねてきました。その一つがメッセージ展の企画活動でした。5大学の共同作業として、クリアファイルやボールペンの作成案の検討、メッセージボードづくりでは見る人にどんなメッセージを届けられるか、どんな言葉を集めるかを協議しました。本学内でも学生・教職員皆様のご協力があり、たくさんのメッセージを集めることができ、その結果、当日の会場でもひときわ存在感のあるメッセージツリーができました。
また、大学ごとの企画では、ご近所の京都府立大学の学生さんたちと協働しながら、クイズラリーを作成。日々の学業やアルバイトの合間を縫って話し合い、終盤の2月中旬には京都府庁に学生が集まってそれぞれのコンテンツを仕上げたのですが、そのラストスパートは素晴らしかったです。
前日の会場設営、当日の来場者対応など、京都府職員の皆様と各大学の学生さんが協力して無事にメッセージ展が開催となりました。
3月28日には締めくくりの会議が開かれました。学生からは、このような活動をするには知識が必要であると実感したことや学習会で一般社団法人リヴオンの尾角光美さんお話しから学ぶ機会に恵まれたこと、他大学学生同士の交流ができたことなどが良かったという感想がありました。
秋以降からの始動でしたので、学生には大変なこともあったと思いますが、貴重な経験となり今後の力にもなるのではないかと感じています。
このような機会をいただいたこと、ご支援いただきました関係者の皆様には感謝申し上げます。
報告者:薦田未央