こども教育学科

教職実践演習

2023-02-07
学科のまなび

 11月になると4回生の「教職実践演習」が始まります。この科目は4年間の教職についての学びの集大成として、教職課程のあるすべての大学で行われるものです。

 幼稚園、小学校、特別支援学校の教員を目指す学生対象の授業では、まず、講師の先生や先輩O Gから、教育現場の「今」の話を聞いて学びます。

また、ロールプレイング(場面指導)の授業では、保護者とのやりとりなど、実際の場面を想定して、その対応を演習を通して学びます。今年のテーマの一つは「運動会での組体操をやめてほしい。」との保護者の申し入れに担任としてどう対応するかというものでした。保護者役は現場経験のある教員が担当します。「けがをしたらどう責任取るのか。」迫真の演技?に学生も負けじと、くい下がります。ディベートのように、相手を論破するのではなく、子どもたちの思いや教師の願いを丁寧に話し、理解を得るところがポイントのようです。


 そして、この科目の後半は、指導案の作成と模擬授業です。先週の授業では、模擬授業と事後の研究会を、実際の小学校での校内研究会のスタイルで行いました。模擬授業はSさんの算数科の図形の面積を求める単元の授業です。現在、教育現場では1人1台、タブレットなどの端末を使って授業を行うG I G Aスクール構想による環境整備が進められています。そのため児童役の学生がダブレットを持ち、自分の考えを仲間と共有しながら学習を進めるためのロイロノートというアプリを使って授業が進められました。


 授業後の研究会では、グループに分かれ、付箋紙に書いたそれぞれの意見や考えを模造紙の上で、整理しながら、良かった点、改善すべき点を明らかにしていきました。さすが4年生、どのグループも熱のこもった討論が行われていました。このような学びが卒業まで、あとしばらく続きます。

藤本陽三

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