社会情報学環

国家試験「ITパスポート試験」ガイダンスの実施

2024-04-13
学科のまなび
学生にエールをおくる矢頭さん
ガイダンスのスタート時の写真

2024年度の新学期の授業が開始して3日目の4月10日(水)に、合計4回、約30分間の「ITパスポート試験」ガイダンスを学内で実施しました。講師には、経済産業省の外郭団体である、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)のデジタル人材センター国家資格・試験部から、笠井優一さんと矢頭英里さんに来ていただきました。ITパスポート試験は2023年度の応募者は297,864名(前年度比 17.7%増)と、近年、受験者を大幅に伸ばしている国家資格です。

過去5年間(令和1~5年度)の応募者、受験者、合格者の推移
https://www.ipa.go.jp/shiken/reports/ip-oubo2023.html より

どのような職種にも必要となったITスキル

まず最初に、ITスキルを身につけることが求められている背景として、”社会におけるIT利活用の動向”が語られました。AI、DXが具体的にどのように社会で活用されいるかの一つの例として、昔ながらの定食屋さんがお客様の細かいデータを取り、的中精度95%の需要予測システムの開発と展開をしていることが紹介されました。

そして、DXが進むと、情報セキュリティに注意しないといけなくなります。ランサムウェアによる被害の例や、件数の増加がグラフで示され、脅威になっていることがよくわかりました。企業が常にサイバー攻撃の危機にさらされているからこそ、社員のITリテラシー向上を積極的に推進せざるを得ないのです。だから、社会人の受験者数、特に非IT企業の受験者の数がここ数年、飛躍的に増加してるのですね。

国家試験”ITパスポート試験” の主な役割とは?

国家試験の主な役割は「スキルを身につける」「客観的にスキルを証明できる」の2つだそうです。「ITスキルあります!」と就職活動の採用面接で言ったとしても、本当にスキルがあるかどうかは面接官にはわかりません。しかし「ITパスポート試験に合格しています!」と答えると、スキルが証明できますね。エントリーシートに「ITパスポート試験に合格しているかどうか」を聞く項目がある企業も増えているそうです。

2023年8月に発表された、ITパスポート試験のシラバスの一部改定の話もあり、最新のITパスポート試験の概要が知れましたし、世の中でデジタルの素養が不可欠であることもわかりました。2024年度の始まりにITパスポート試験ガイダンスを受けることで、本学の「情報活用力プログラム」の授業を履修する学生が増えることが期待できるガイダンスでした。笠井さん、矢頭さん、ありがとうございました。

ITパスポート試験の背景、内容、学生の間に取得して欲しい理由を説明

本学では、試験対策の勉強会も実施しており、昨年度の勉強会参加者が春休みに合格したという嬉しいニュースも飛び込んでいます。2024年度もコツコツ頑張りましょう!

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