社会情報学環
本学のAIとデータサイエンスの教育実践、教材がWolframセミナーで紹介されました
2024年 7月 31日(水)に開催された、Wolfram社のセミナー「Wolfram言語で探究的学びを」において、本学の情報教育を担当されている北村美穂子先生(本学・特任教授)、金光安芸子先生(本学・客員教授)、そして、本学の高大連携校の酒井知果先生(華頂女子高等学校)を含む先生方が講演をされました。その講演動画が、9月上旬、Wolfram Japanの公式YouTubeチャンネルで公開されました。
https://www.youtube.com/@WolframJapan の「おすすめ」や「動画(新しい順)」から閲覧できます。見ていただきたいので、ここで概要を紹介いたします。
Wolframテクノロジーで広がる教育の未来 ~高校・大学での実践教材と活用方法~ 金光安芸子(Wolfram Research,Inc/京都ノートルダム女子大学)
この講演の概要は次の通りで、本学での実践を中心として開発されたAIとデータサイエンス教材が紹介され、この教材の入手方法も含まれていました(入手方法は、この講演の動画の最後をご覧ください)。
Wolframテクノロジーを使えば簡単に,楽しい授業や探究活動が実現できる.今回は,高校の情報の授業やMDASHの大学の授業で実際に使用しているオンラインのデータサイエンス教材を使って,生徒自身が手を動かし,体験することで学びを深め,興味のあるデータを使った探究活動につながるような活用方法を紹介する.
ウルフラム社と本学との出会い、提携、そして授業実践がきっかけに誕生した教材であることを思うと、感慨深いものがあります。是非、高校の情報の授業などで広く利用していただきたいです。動画の最後に教材の入手の申し込みメールアドレスが記載されており、締め切りはいったん2024年9月30日、とするそうです(この講演の動画をご覧ください)。
デジタル時代の学び ~生成AIとWolfram言語で鍛える論理的思考~ 北村美穂子(京都ノートルダム女子大学/Wolfram Alpha LLC)
この講演の概要は次の通りで、本学で北村先生が実施されているAIとデータサイエンスの教育内容も踏まえた内容になっていました(詳しくは、この講演の動画をご覧ください)。
ChatGPT等の生成AI技術を使った対話アプリが教育の現場でも使われようとしている.しかし,生成AIの出力は過去のデータを尤もらしく紡いでいるのに過ぎず,本来計算機が持つ論理的思考とは大きく異なる.一方,Wolfram|Alphaは体系化された大規模な知識ベースから論理的に答えを出す技術がベースとなっており,結果を活用することで論理的思考を養うことができる.この両者を効果的に使ったデジタル時代の学びを提案する.
講演の最後のスライド「生成AI時代に求められる教育」には、”全ての人がAIを使って仕事をする時代において、Wolfram GPT や Wolfram NOTEBOOK EDITION を賢く使って、AIと友達になって下さい!”と書かれていました。
ちなみに、本学の社会情報課程(社会情報学環)の1年次生は、前期の北村先生の授業ですでに「AIを知る」から「AIを使う」に移行済みです。
Wolfram言語で生徒の可能性を最大限に引き出すプログラミング授業 酒井知果氏(華頂女子高等学校)
この講演の概要は次の通りで、本学と高大連携を結んでいる華頂女子高等学校においての教育内容が、詳しく紹介されていました。(詳しくは、この講演の動画をご覧ください)。
本校では高校情報Iおよび情報系選択科目において,単なる知識習得にとどまらない探究的学びを重視したプログラミング授業の活性化に取り組んでいます.今年度は,Wolfram言語とオンラインデータサイエンス教材を導入,またWolfram言語の可視化機能を活用し作品制作を行っています.生徒一人ひとりの可能性を最大限に引き出す授業の紹介と,プログラムが得意でない教員がどのように授業を進めているか,実践例を交えながらご紹介します.
この講演の動画には、この高校でWolfram教材を導入したきっかけや、利用したことによる生徒たちからの反響が含まれており、非常に興味深い内容になっています。
本学と高大連携関係にある華頂女子高等学校は、2024年度にDX加速化推進事業(DX ハイスクール)に採択されています。その結果、2023年度からスタートしているWolfram環境を利用した情報教育がさらに加速しています。詳しくは、https://www.kacho.ed.jp/dxhighschool/ (DXハイスクール・情報化の取り組み)をご覧ください。
以上