こども教育学科
特別支援教育について
ブログをご覧になっている皆さん、こんにちは!こども教育学科特別支援教育担当の太田容次です。
今回のブログは、病気などのこどもへの京都ノートルダム女子大学の学生の取り組みとそこで学ぶこどもの情報などを報告します。
京都ノートルダム女子大学で、「病児の発達と支援」という授業があることは、2023年6月7日の萩原先生のブログで紹介されている通りです。そして、今年度もその発展的な学びとして、2023年12月22日付で【大学間連携】小児医療ボランティア「NDラボ2023 クリスマス」院内学級に向けて開催しました!と、紹介されています。さらに、京都市立桃陽総合支援学校のブログでも、京都ノートルダム女子大学の皆さんとの交流(【分教室の様子】 2023-12-22 14:38 up!)と紹介されています。詳細はリンクをクリックしてご覧ください。
このように、大学や特別支援学校で紹介されているこの取り組みですが、病気や障害により義務教育を受けられていないこどもは全国にどれだけいるか知っていますか?実は、文部科学省が毎年学校基本調査という調査を実施し、その結果が公開されています。令和5年度 初等中等教育機関・専修学校・各種学校 不就学学齢児童生徒調査では、義務教育段階の就学者は930万4千人(小学校605万人、中学校317万8千人、義務教育学校は7万6千人)で、そのうち、病気や障害などの理由で、就学免除者は6名、就学猶予者は23名となっています。文部科学省Webサイトによるとこうしたこどもは「特別支援学校における教育に耐えることができない程度としており、より具体的には、治療又は生命・健康の維持のため療養に専念することを必要とし、教育を受けることが困難又は不可能な者を対象としているところ」です。
よって、今回“ハッピークリスマス”をテーマに活動したこどもたちは、病気などのため、小・中学校などに通学できないけれども、特別支援学校の分教室や病室等で教育が受けられるこどもたちなのです。このように“病院にある学校”がないと多くの人には当たり前である、学校で友達と一緒に活動するということができないということになります。
この取り組みは、病気のこどもが“友達と一緒に!楽しい!!もっとやりたい!!!”と思える貴重な取り組みなのだといえる本学ならではの取り組みだと思います。
太田容次