こども教育学科

大学と特別支援学校の協働~MINAMI LABO構想を通して

2023-03-14
学科のまなび

 現在、こども教育学科特別支援教育ゼミでは、生活環境学科住環境ゼミと共に、京都府立南山城支援学校のMINAMI LABO構想に参画しています。

 文部科学省の調査により明らかになっていることとして、小・中・高等学校で学ぶこどものうち、学習や生活に困難さがあるこどもが増えている状況があります。また、義務教育段階の児童生徒数は減少しているのですが、特別支援学校の児童生徒数は10年前と比べて増加しており、特別支援学校の教室不足は全国的な問題となっています。

 特別支援教育ゼミでは、幼稚園・保育所・こども園、小・中学校、特別支援学校を問わず、障害や発達、特性等に応じた教育的ニーズのある幼児児童生徒に対応できる保育者・教育者になってほしいと願っているところです。こうしたこどもは増加しているのですが、様々な教育的ニーズのあるこどもに対応できる先生は不足しているからです。
 そこで、京都府立南山城支援学校では、京都府立井手やまぶき支援学校の開校に伴う分離と、それに伴って空き教室となった校舎を、新たな学びのスペースや地域交流スペースとして考えられることになりました。MINAMI LABO構想と名付けられ、その1つが図書館の再構築です。特別支援学校においても、図書館の役割は重要で、子供たちの学びの拠点、ゆっくりくつろぐ場所、様々な地域交流の場所として活用が期待されるところですが、どこの特別支援学校においてもうまく活用されている例は少ないようです。

この写真は、先日ボランティアとして南山城支援学校を訪れた際に、図書館の現場を見学させていただいた際のものです。来年度、どのような形で進んでいくのか楽しみです。

太田容次

住環境ゼミの学生によるレイアウト

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