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国際協力NGOジョイセフと考える『自分らしい生き方』
2025年5月8日、共通教育科目 兼 生活環境学科・心理学科専門教育科目である『人体の構造と機能及び疾病』の第2回の授業の中で、公益財団法人ジョイセフ※より橋本望先生をお迎えし、自分自身や周りの人の意思を大切にした生き方やその方法についてお話を伺いました。
※公益財団法人ジョイセフ:セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(SRHR:性と生殖に関する健康と権利)によって、すべての人が自分らしい生き方を選択できる世界を目指す。SRHRとは、自分の体、性や生殖について、誰もが十分な情報を得られ、自分の望むものを選んで決められること。日本の10~20代を対象としたI LADY.プロジェクトが掲げるメッセージは「自分を大切にし、自分から行動し、自分の人生を自分で決める」


授業の前半では、『付き合っているなら当たり前?好きのサインだと思うものはどれ?』というテーマでジョイセフオリジナルのツールであるI LADY CARDを用いてグループディスカッションを行いました。「物を投げる」「即レスしないと怒る」「おごってもらうのが当たり前」「下着姿や裸を撮影」「位置情報をチェック」「友人や家族関係を制限」「同意なしで体を触る」といった行為について、各グループで意見を交わしました。



参加した学生からは、「物を投げる」や「下着姿や裸を撮影」は言語道断だが、「位置情報をチェック」などは相手との親密度や関係性によって受け入れることもある、という声が上がりました。講師は、これらすべてがデートDVになり得る行為であり、パートナーとは、お互いの思いを認め合える関係性を築くことが重要だと強調しました。



さらに、性別に関わらず性的同意を得る際には、NOと言える「非強制性」、立場や関係性に左右されない「対等性」、ひとつの行為への同意は他の行為への同意を意味しない「非継続性」があることなど、同意を得る上での重要なポイントが紹介されました。
後半では、「ジェンダー」「セクシュアリティ」について社会的な視点から考え、性自認や性的指向など具体的な例を示しながら多様な性の在り方について講義が行われました。


○学生のコメント
「日本では外国と比べて、避妊の方法がかなり少ないことを知り、はじめて知った道具がかなり多くありました。日本は性に関する話題に対してあまり積極的ではないですが、知らないと防げることも防げなくなってしまうので、こういった講義で学べる機会は本当に貴重だと思いました。」
「性的同意に関して詳しく学べたことがすごく嬉しいです。プライベートなことですが、性に関することを学ぶことは非常に重要だと思いました。」
この取り組みは、学生が今の自分自身を振り返り、自分を大切にした生き方とは何かを考える貴重な機会となりました。