心理学科

心理実習:京都府立医科大学附属病院にて

2023-08-31
学科のまなび

 公認心理師を目指すための「心理実習」。
 心理学科では、4年次で受講しますが、大きな山場は医療機関での見学実習です。
ノートルダムでは大学間連携を結んでいる京都府立医科大学様とのご縁で、実習開始の2021年度から府立医大付属病院様での実習を受け入れていただいています。
 コロナ下でオンラインや学舎での受講を経て、3年目にしてようやく院内への見学が叶いました。

 事前学習で事前に質問を届けしたり、オンデマンドビデオで病院組織について学んだ上で、8月23日、事前にPCR検査を受けて万全の態勢で臨みました。

 朝から昼過ぎにかけて、地域医療連携室、がん相談心理師、MSW(医療ソーシャルワーカー)、医療通訳、栄養師の方々のお話を伺いました。


臨床講義教室の階段教室にて

 その後、グループに分かれて、小児医療センターの病棟、緩和ケア病棟、リハビリテーション室、薬剤部、放射線科の現場を見学し、概要説明をお聞きするだけでなく、その場の雰囲気や実際の治療の様子に触れました。各部門スタッフの方々も、対話形式で学生に問いかけながら現場の苦労ややりがいを教えてくださいました。
 ひと段落してから、医療サービス課の職員の方から、受診に来られた患者様がどのようなルートで移動されるのか、シミュレーションをするように外来の動線を案内いただきました。

 翌24日は、質疑も交えたオンタイムでの講義配信。
 地域診療、疼痛緩和、認知症、精神科、産婦人科は現場ドクターからの講義を聴講。お話を伺いました。また、精神科心理師の方から、現場の実際についてリアルなお話を伺いました。

 とても充実した2日間で、大学病院という医療の先端を担う高度あるいは新しい医療に触れつつ、一方で患者さん目線での細やかな視点と、双方から考える機会をいただきました。
現場を肌で感じることで学生も疑問や問題意識がどんどん賦活されたようで、時間ギリギリまで手が上がりましたが、どの講師の先生方も丁寧にお答えくださいました。

 医大、病院双方の皆様が調整に調整を重ねて、ほかにはない素晴らしいプログラムを提供くださいました。心より感謝するとともに、これから心のケアを担っていくであろう学生の糧になるよう、この後の事後学習に臨みたいと思います。

報告:科目担当 伊藤 一美・仲倉 高広・武藤 翔太

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