国際日本文化学科

インド図書館訪書記

2023-09-16
研究

8月20日〜8月27日までに科研費の研究グールプでインドコルカタにある図書館を訪れて、宣教師関連の中国語書物を調査してきました。インドは17世紀からの宣教師の東洋進出の中継地として多くの宣教師はコルカタ、ゴアなどに滞在し、活躍をしていました。

先ずはアジア協会を訪れました。この協会はイギリスの東洋学者Sir.William Jonesによって、1784年に設立されたものです。中国語、アラビア語などの図書書が多く収録されていますが、残念ながら、まだまだ整理されていないため、図書を探しのが一苦労しました。ここで、ロバート・モリソンが訳した漢訳聖書『神天聖書』の一部を見ることができました。
次にインド国立図書館を訪れました。在コルカタ領事館の方が事前に連絡していただいたおかげで、Rear Book Room に案内されて、数冊の中国語関連の書物を見せていただきました。写真撮影は扉の数ページのみ許可されました。
1854年に印刷された中国語学習書です。
最後にコルカタの北のホーグリー河沿岸にあるセランポール大学(Serampore College)を訪問しました。

この大学は1817年に3人のイギリス宣教師によって設立された歴史のある大学です。ケアリー博物館にあるアーカイブで漢訳聖書の所蔵調査を行いました。残念ながら撮影は禁止されました。

今回は、在コルカタ総領事館の皆様をはじめ、行く先々の図書館の皆さん、そして町でであった見ず知らずの親切なインドの方たちの助けで、実りのある研究調査を実現できました。これらの方たちに心からお礼を申し上げます。今回の調査資料をベースに良い研究成果をあげるように精進していきたいです。

コルカタの街角の風景写真もいくつか載せます。

                                               文責:朱鳳

インドの映画館の前でコナンと出会いました。日本の漫画、アニメは世界中に広めっていることを実感させられました。

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