心理学科

上級実験演習:アロマ・香りに関する研究の成果発表会を行いました

2023-08-28
学科のまなび

 心理学科の「上級実験演習」という科目では、今年度、23名の受講生が7つのグループに分かれて、アロマや香りに関する実験や調査を行いました。

 授業開始時には、アロマセラピスト・アロマテラピーインストラクターの寺西様から、アロマテラピーの歴史、精油の種類や使い方などについて講義を受けました。

アロマに関する講義の様子

 その後、グループに分かれて研究テーマを設定し、実験・調査の計画から実施、分析まで、グループ内で協力しながら作業を進めてきました。

実験で使用するアロマを準備中

 7月末の授業最終日には、成果発表会を行いました。各グループの研究テーマは下記の通りです。

*自然の香りから与えられるリラックス効果

*香りによる作業効率への影響

*香りによる睡眠への影響

*居住空間における香りの使用場所とその種類、使用目的について

*記憶が与える香りの印象

*香りと写真が与える人の印象の違い

*香りが対象者の印象に与える影響

グループ発表の様子

 成果発表会には、授業開始時にアロマに関する講義をしていただいた寺西様もお越しくださり、各グループの発表に対して、丁寧なコメントやご助言をくださりました。

寺西様からの講評

 以下に、この授業を通して身についたことに関する受講生の声を一部紹介します。

・グループで協力する力が身についたと思います。学期丸ごとでグループ作業をする経験が初めてだったので、連絡先を交換して具体的な日にちを決めて実験を行ったり、連絡のやり取りで意見交換を行ったりするのがとても新鮮でした。

・実験を一から考える力が身についた。問題や目的部分から自分たちで考える必要があったので、その実験をする意味を考えて研究計画を立てる力が身についた。

・自分で考える力、協力する力と人に伝える力(発表力)が身についたと思う。研究テーマから質問項目、アンケート内容、全て自分たちで1から考えることが初めてだったので、どんなテーマにしようか内容はどうしようかなど自ら考えることで考える力がついた。また、グループで行うことにより、協力する力が身についたと思う。人に伝える力(発表力)は、時間をかけて自分たちでPowerPointを作成し、プレゼンすることができた。人に伝えることは簡単なことではないなと改めて感じた。

・一連の研究プロセスを体験することで、今後の卒業研究や卒業論文に向けた研究の基礎能力が身についた。特に、収集したデータの扱い方や分析結果の読み取り方は他の授業ではなかなか学ぶことができないので、非常に良い経験となった。また、グループのメンバーとコミュニケーションを取りながら協力する力も身についたと考える。役割分担しながら最後まで取り組むことができた。

・グループの力になれるように、パワーポイントを作ったり、実験に協力してくれる人を自ら探したりなど、自ら動いて、行動する力がより身に付きました。

 調査や実験の計画・実施だけでなく、メンバーとの協力、自分たちで考え行動すること、人に伝えることなど、様々な活動のなかで、多くの学びや気づきを得た様子がうかがえました。半期の授業期間内に、研究テーマの決定から調査・実験の実施、分析、成果のまとめまで行うのは大変だったと思いますが、この授業で得たことが、今後の卒業研究やグループ活動などに活かされることを願っています。

発表会後に記念撮影

 最後になりましたが、アロマに関するご講義と研究への貴重なご助言をくださった寺西様、実験や調査にご協力くださった皆様、本当にありがとうございました。

報告)授業担当:尾崎仁美・松島るみ

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