こども教育学科

卒業後の選択肢―教職大学院という道

2023-03-31
学科のまなび

3月16日に教員免許の取得を目指す学生全員を集めた教職オリエンテーションがありました。そろそろ卒業後の進路を固めていく3・4年生は「教職大学院説明会」にも出席しました。本学は2020年度に立命館大学大学院教職研究科と協定を結び,さらに2022年度には京都連合教職大学院に加入していて,進学希望の学生には推薦制度も設けられています。この日は,2つの大学院の先生と大学院生が来て下さり,大学院に進学することの意義や各大学院の取り組み等についてご紹介いただきました。


「教職大学院」は, “高度な専門性と豊かな人間性・社会性を備えた力量のある教員の養成に特化した専門職大学院”などと説明されますが,実際にはどのようなところなのか,いまいちピンとこない人も多いのではないでしょうか。


教職大学院では,単に理論を学ぶだけではなく,教育現場での実践を通して学生自らが見出したさまざまな課題について大学院でディスカッションしたり理論と結びつけたりするなどし,さらに理解を深めていきます。「理論と実践の往還」が教職大学院の特徴と言えるでしょう。

たとえば,「こどもに寄り添うことが大事」ということは頭でわかっていても,実際の現場でどのような支援を行うかについては,その場の状況やこどもの状態に応じて臨機応変に教師が判断し対応していかなくてはなりません。そのためには,こどもを理解するための幅広い知識や理論を引き出しとして持っていることはもちろん,それを現場で活用していくための実践知が必要になります。教師として現場に出る前にこういったことを充分に学んでおくと,自信を持って教壇に立てるでしょう。教職大学院では実践の機会が多く用意されている他,現場経験豊富な教員からの指導も受けられ,同じ教職を目指す仲間と協働しながら,主体的に深く学ぶことが可能です。


 こども教育学科を卒業し教員免許を取得した後の一つの選択肢として,教職大学院という道も考えてみてはいかがでしょうか。

網谷綾香

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