こども教育学科

卒業論文、追い込み期到来!

2023-12-08
学科のまなび

    今、京都の寺社は、紅葉の見頃を迎えて、連日多くの観光客で賑わっています。京都ノートルダム女子大学の構内のもみじも真っ赤に色づいています。

 

    けれども、この時期、こども教育学科の4年生たちは、卒業論文の執筆に追われていて、紅葉を楽しんでいる余裕はありません。きょうは、この卒業論文についてお話ししたいと思います。

 

    本学のこども教育学科の学生は、3年生になるとゼミに所属します。国語教育学ゼミ、体育教育学ゼミ、幼児教育学ゼミなど、8つのゼミがあります。それぞれのゼミを指導する教員は、その学問分野の研究者です。学生は、自分が専門にしたい学問分野のゼミを選びます。

 

    ゼミには、他の多くの授業と大きく異なる点があります。それは、一人ひとりの学生が自分の明らかにしたいテーマを持って学ぶという点です。指導教員がテーマを設定して、それについて講義をするのでなく、学生各自がテーマを設定して、それについて探究していくのです。指導教員は探究のアドバイスをしますが、何について探究するかを決めるのはあくまでも学生です。

 

    4年生になると、本を読んだり、調査をしたりして、各自のテーマについて明らかになったことを文章にします。これが卒業論文です。一年以上かけて自分が探究してきたことを、論理的な言葉で文章にします。学生の「大学における学びの集大成」です。これを大学に提出して内容についての審査を受けることが、大学を卒業するための最終関門です。

 

    いい卒業論文には共通した特徴があります。それは、「自分が本当に明らかにしたいことについて書いている」ということです。「自分の存在を賭けて書いている」と言ってもいいでしょう。学生も、そのような卒業論文を書き上げたときに、「ああ、この大学に来てよかった」と思えるのではないでしょうか。私たち教員は、学生にそう思ってもらえるように、どんなテーマが出てきても対応できるように研鑽を積んでいます。

 

田中 裕喜

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