こども教育学科

学校の危機管理

2023-06-19
学科のまなび

先日、小学生が見ず知らずの人から通りすがりにナイフ等で傷つけられるという、恐ろしい事件報道がありました。このようなニュースを耳にすると、過去に大きなニュースとして報道された大阪教育大学附属池田小学校殺傷事件や京都市立日野小学校での痛ましい事件を思い起こします。


今の日本の学校の不審者に対する危機管理はこれでいいのだろうかと常に考えます。というのは、私は以前、文部科学省の海外派遣研修でアメリカの学校における危機管理を取り上げたことがありました。


防犯対策の日本とアメリカの違いは、アメリカの多くの小学校では、銃乱射事件やその他の暴力行為に備えて、セキュリティ対策が重視されています。例えば、学校に金属探知機や警備員の配置などが一般的です。それに比べて日本の学校のセキュリティ対策は、アメリカほど厳格ではありません。確かに日本は、世界の中でもトップクラスの安全な国であるという安全神話があります。しかし現実に目を向けると首をかしげたくなるような事件が後を絶ちません。本当に、今のままの対策でこどもの命が守られるのでしょうか。


防災訓練や防犯訓練なども大切ですが、学校と警察や消防署と直結した緊急ボタンを学校に設置する、警備員を配置するなどの対策が早急に必要ではないでしょうか。
「こどもの命を守る」ことは学校における最大の役割です。

河佐 英俊

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