生活環境学科

矢島准教授が調査報告をしました

2023-09-13
研究

生活環境学科 矢島雅子准教授が、9月9日に「障害者の親亡き後を見据えた地域生活支援拠点の在り方」というテーマで調査報告をしました。研究調査は、科学研究費助成事業 基盤研究C(課題番号20K02253)により実施されたものです。

2020年~2021年に京都市と西宮市在住の障害のある当事者と家族を対象に実施したものです。アンケートによると、障害の種別にかかわらず、家族の4割~5割は親亡き後の暮らしに不安を感じています。家族は、経済的な不安や理解者がいない不安、親に代われるサービスがない等の多様な不安を感じています。また、インタビューでは、「安心にゴールはない。安心して暮らせる住まいが必要。新しい家族がいれば安心」という家族の切実な要望を伺いました。 京都市では相談支援体制に満足していない人が42.4%と最も多く、緊急時の受け入れ・対応は利用できていない人が7割程度いました。個人のニーズに応じて柔軟に社会資源(住まい、訪問支援、相談等)を利用しやすくし、地域生活支援拠点等(相談、体験の機会、緊急時の受け入れ等)の拡充が求められます。また、当事者の意思を理解する人を増やす取り組みがより一層必要です。今後も当事者と家族の声を代弁できるよう、地域生活支援に関する研究を続けていきたいです。      

           

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