社会情報学環

高大連携校の文化祭で「ワードクラウド作品」が展示されました!

2023-09-20
学科のまなび

2023年9月14日、本学の社会情報課程の学生が出身高校の文化祭に行き、高校に展示されていた「ワードクラウド作品」の写真を撮ってきてくれました。これは、京都ノートルダム女子大学の教員がこの高校の情報教育に関わることで誕生した作品なのです。

「メディア情報演習A」という科目は、高2の選択科目(パネルにWolframのロゴが表示されているのは、本学が産学連携しているWolfram社が協力したため)
大きく印刷された作品が大きなボードに展示されています
画用紙の色を工夫した作品もありますね

ワードクラウドの作品制作の背景とは・・

 この高大連携校とは京都市東山区の「華頂女子高等学校」で、本学とは2022年8月に高大連携に関する協定の締結を行っています。高大連携では、教育に関する情報交換をはじめ、大学入学前教育や本学教員による出張授業の実施、推薦入学の促進など、両校にとって有益な連携事業を行うもので、今回の試みもその一つです。

 この高校での「ワードクラウド作品」の制作は今年度が初めてで、2023年度の高2の選択科目「メディア情報演習A」の1学期の授業の中で行われました。その際には、京都ノートルダム女子大学が産学連携している、Wolfram Research,Inc(以下、Wolfram社)のプログラム言語であるWolfram言語と、大学とWolfram社との共同研究として生まれたデータサイエンスの教材が使われました。(大学で開発している教材についてはコチラの記事などで詳しく紹介しています。)

 2023年4月21日の華頂女子高等学校の「メディア情報処理A」の授業に、本学の社会情報課程の吉田智子と金光安芸子が行った時のブログはこちらです。

作品の一部をじっくりと鑑賞してみましょう

 ワードクラウドとは、テキストデータを可視化する(ビジュアライズする)手法の一つで、出現回数の多い単語をより大きく表示することで、どのようなワードがより多くでてきているのかを、瞬時に認識することができる表現方法です。ソフトウェアにデータを与えて作るなど一連のコンピュータ操作で、この作品は出来上がっています。今回は、一連の作業の中核には、Wolfram言語が持つWordCloud関数をはじめとする機能を使いました。

 では、 作品の一部にはなりますが、より大きいサイズの写真を見てみましょう。

一番上が「ラプンツェル」で「自分が好きなお話のラプンツェルと好きな形を重ねました」と書かれています。

その次が「サンタクロースがやってきた」で、「冬っぽく文字を水色にした!サンタさんの袋の形にした!」と書かれています。

その次が「青ひげ(シャルル・ペロー)」で、「鍵という言葉が大事だと思ったので、錠前の形を使ってみました」と書かれています。

一番下が「マッチ売りの少女」です。「少女」という言葉が圧倒的に多く使われていることが一目瞭然ですね。

一番上が「月夜(与謝野晶子)」で、金魚の形だそうです。

その次が「ピアノ(芥川龍之介)」で、「私のイメージですが、ピアノといったら猫を思い浮かべました。ので、猫のシルエットにしました」と書かれています。

一番下が「羅生門(芥川龍之介)」で、この話には「下人(げにん)」という言葉が、圧倒的多数、使われているのですね。

一番上が「犬と笛(芥川龍之介)」で、「題名通り、犬の形にしてみて、作品の単語を見えやすい位置にしました」とのことです。

その次が「白雪姫(菊池寛 訳)で、リンゴの形を使っていて、中心に白雪姫、小人の文字が大きく表示されています。

最後が「入院患者(コナン・ドイル)」で、「ホームズ」という文字が目立っていますね。

今回は、本学の学生が撮ってきてくれた写真の中から、一部の作品紹介になりましたが、素晴らしいものばかりですね。今後、高校側の教員による授業の報告や、Wolfram社からの報告なども予定されていますので、それも楽しみです。

ワードクラウドを含む、AIやデータサイエンスが学べる市民講座をやっています

一般市民の方で、このWolfram社との産学連携から生まれたワードクラウドをはじめとするデータサイエンス教材に興味のある方は、2023年9月30日(土)、10月14日(土)、11月18日(土)に京都ノートルダム女子大学で実施されている、DXリカレント講座に是非お越しください。案内はコチラです。

DXリカレント講座の休憩中(実習を含む)の様子

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