重要なお知らせ
生成AI(ChatGPT等)の利用について
学生の皆さんへ
2023.6.30
京都ノートルダム女子大学
生成AI(ChatGPT等)の利用について
現在、生成AI(ジェネレーティブAI)が話題になり、教育現場での活用も期待されています。本学では、5月から3回にわたって研修会を実施し、生成AIの仕組みや大学教育での活用方法、AIを通した学生の学びについて、議論してきました。
生成AIは今後さらに進化、普及し、今後一層私たちの社会や日常生活にとって身近な存在になることは明らかであるため、活用をすることでより成長する方法を考えていただきたいと思います。具体的には以下のような活用方法が考えられます。
1)自分の考えとは反対の意見をAIに生成させ、自分の考えとの比較を行うことにより批判的思考力を育てる
2)教員や受講生からのフィードバックを直ちに得にくい時、より気軽に自分の学習内容に関するフィードバックを求める
利用の仕方によって、身近な学びのパートナーとすることができるからこそ、その一方で留意していただきたいこともあります。
1)学びのプロセスや何を学ぶのかを第一に考える
大学での学びの本質は、結果のみを求めることではなく、学びのプロセスや何をいかに学ぶのかを第一に考えることが重要です。生成AIは与えられた問いに対し自動的に回答を生成するシステムですので、回答のみを求めるために安易に利用することは、皆さんの思考力や創造力の成長を阻害することにつながります。
2) レポートや課題は、自分自身の言葉で作成する
レポートや課題・卒業研究等では、根拠とする資料を明示し、自分なりの考えを示すことが必要です。生成AIによって生み出された内容には誤った情報が含まれていることがありますし、出典は示されません。そのため、生成AIが生み出した文章をそのままレポート等とすることは認められません。
3) 個人情報の流出、著作権などにも留意が必要
生成AIへの質問内容(入力内容)により、個人情報が流出したり、学習データに著作権のある文章が含まれていた場合は、著作権侵害等の恐れもあります。学習面のみならず、個人での活用についても、個人情報流出や知的財産権侵害については留意する必要があります。
本学では、全面的に生成AIの使用を禁止するのではなく、学生の皆さんには、生成AIの特性をよく知った上で、活用できる部分においては、自身の学習にうまく取り入れて頂きたいと考えています。今後も、学生の皆さんと対話を続けながら、生成AIの仕組みや教育への活用の可能性について考えていきたいと思います。